危険な口腔崩壊の現実

あなたは将来、子供の歯が健康であって欲しいと願いますか?それとも、そのような考えを持った事はありませんでしたか?

近年、子供の歯科に関する注目が高まっています。貧困との関連も指摘される口腔崩壊が格差の問題と比較されて問題化してきているのです。

公益社団法人日本歯科衛生士会によると、昭和33年から現在に至るまで実施してきた「歯の衛生週間」において、歯科疾患予防を習慣化させる取り組みが定着し、子供達の虫歯は大きく減少してきたとされています。

それが今、虫歯になってしまった子供の数は減少傾向にありますが、治療していない歯が10本以上あったり、噛む事が困難になる口腔崩壊とされる児童・生徒の割合が増加傾向にあるそうなのです。

この調査で明らかになった原因は、ひとり親家庭が最も多く、保護者の健康への理解不足や経済的困難が健康格差に繋がった点を指摘しています。これは、治療にかかる経済的負担や歯科受診に行きたくても1人親の環境だと頻繁に通えない状況が浮かび上がります。

また、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、貧困状態にある子供の割合は13.9%で、実に7人に1人は口腔崩壊の予備軍と言える資料も報告されています。

口腔崩壊にならない為に親が子供に出来る4つのこと

1.歯磨きの習慣を付けさせてあげる

幼児期に歯磨きをする習慣を築くことは、とても重要です。これは親自身が見本を示して教えて行かなければなりません。

この習慣が乳幼児期に築けるかどうかで、児童から生徒に成長する過程の歯に関する衛生状態がある程度決まってしまいます。

2.糖分の多い菓子類や清涼飲料水は極力避ける

大人でも過剰な摂取に注意したい糖分の多い様々な食品は、乳幼児にとっても甘みを感じるために気を付けないと多量に摂り過ぎる恐れがあります。

特に離乳期を過ぎた時期は、味覚が発達していないので、甘いものへの欲求がエスカレートする傾向にあるそうです。

また、3歳頃までに多量の糖分を含んだ菓子類等を与える行為は、それが習慣化されて甘いものが好きな子供に育ってしまう危険性もはらんでいるでしょう。

規則正しい食生活を身に付ける為にも極力、素材が持つ自然の甘さの食事を心掛けたいものです。

3.親が虫歯に対する正しい知識を持ち、子供に教える

乳歯は永久歯と比較して歯質や形状が異なり、虫歯になりやすい側面を持っています。

また、乳歯の虫歯が進行して炎症が起こると、その下に控えている永久歯に悪影響を及ぼす事もあります。

乳歯のうちから虫歯予防をする必要があります。

口内フローラ

4.定期的に歯の状態を把握する

口腔崩壊に陥って、子供の歯の衛生状態が悪化し、歯茎だけで食事をするケースが学校でも報告されています。乳歯は虫歯になっても問題無いと考えている保護者もいるようです。

子供も食事をするのは好きですが、食後の歯磨きは面倒だと考えるのはいたって普通のことです。そのような時には、歯磨きを好きになる様な楽しめる時間に工夫したらどうでしょうか?

今では、色々と歯磨きの便利なグッズが販売されています。多少の費用と心掛けで将来の歯の健康と医療費が抑えられると考えれば良い投資になるのではないでしょうか。

歯磨き習慣のための楽しむ3つの方法

1.歯磨きを絵本で楽しく学ぶ

絵本を継続的に繰り返し読み聞かせる事で、登場人物の歯磨きを真似てみたくなる要素を習慣化する方法です。

絵本は想像力や理解力を育てる上にも重要で、好きになった絵本を楽しみながら自然と歯磨きへ繋げることが出来るでしょう。

2.ゲーム感覚で達成感を試みる

どんな世代もゲームは楽しめる要素です。歯磨きを真似る動作が楽しいと思えるような雰囲気で始めるのも良いでしょう。

例えばお店でのポイントカードの様に毎日の歯磨きをポイントにして貯まればご褒美を用意する等に工夫が出来そうです。

ゲームの仕組み作りは様々です。ビンゴゲームを使った、歯磨きをするごとに一つの数字を選んでも、ゲーム感覚で楽しめるのではないでしょうか。

3.歯ブラシや歯磨き粉を子供の好きなものにする

お気に入りのキャラクターが入った歯ブラシや、好みの味の歯磨き粉も楽しめる要素を増やす効果が大きいでしょう。

習慣的に歯を磨いても、すぐに良い効果を実感出来ないからこそ、目に見える形で楽しめる歯磨きを習慣化出来れば良いですね。

 

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