東京駅は言わずと知れた、首都の東京で中心になる駅です。乗降客数では新宿駅に劣るものの、駅としての魅力は比ではなく圧倒的な存在感を放っています。そんな、東京を代表する駅としての魅力溢れる東京駅をご紹介したいと思います。

東京駅の歴史を紐解く

 

(出典:東京ステーションシティ運営協議会)

近代国家の象徴でもある鉄道網の開業は、明治5年(1872年)9月12日に、新橋から横浜に開通することから始まりました。その頃はまだ東京駅の姿は無く、新橋と上野を結ぶ市街線の建設、及びその両駅に代わる中央停車場の設置が計画されました。

その中央停車場として計画された東京駅は、明治41年(1908年)ヨーロッパの駅舎建築を参考に建設工事に着手し、大正3年(1914年)12月20日に「東京駅」と名称を改め、開業しました。

大正4年(1915年)には東京ステーションホテルが開業しますが、第二次世界大戦により全ては完成せず、戦争末期の昭和20年(1945年)には空襲を受けて丸の内駅舎を焼失しました。

大戦後、丸の内駅舎の復旧工事が行われ、昭和22年(1947年)3階建の駅舎が2階建の駅舎として完成します。昭和39年(1964年)10月1日には東海道新幹線が開通し、新幹線のターミナルともなりました。

また、昭和63年(1988年)東京ステーションギャラリーが開館して、平成15年(2003年)国の重要文化財に指定されています。平成19年(2007年)丸の内駅舎保存・復原工事を着工して、平成24年(2012年)10月には戦災で応急復旧したままであった丸の内駅舎の保存・復原工事完成させました。

平成25年(2013年)にはグランルーフが完成。平成26年(2014年)東京駅開業100周年を迎え、現在に至っています。

東京駅の建物としての価値

 
高架線建設の技術指導を求めてドイツから招聘されたフランツ・バルツァーが東京駅のデザイン設計を担当しました。しかし当初、バルツァーは伝統的な日本風の駅舎案を提案し、ヨーロッパ崇拝の時代にあった当時の日本は採用を見送る決定をしました。

そこで改めて、当時の建築界の権威であった辰野金吾に依頼される事となりました。バルツァー案を踏襲して新しく設計された駅舎は、鉄骨煉瓦造の壮観な外観を備えた、ルネサンス建築の特徴を持った建築物となっています。

国の重要文化財と指定された事からも分かるように、歴史的、文化的な価値は非常に高く、明治時代の西洋化への近代化の象徴として語り継がれる存在であり続けます。

東京ステーションホテルで宿泊も出来ます

 

東京駅にはホテルが併設されており、客室150室を備えたラグジュアリーホテルとして営業をしています。東京駅南北のドームの中心の空間を駆り囲むように客室が配置されたドームサイドが28室、駅舎の丸の内側に面して並ぶパレスサイド81室、他にクラシックタイプ29室やメゾネット7室、スイート4室、ロイヤルスイート1室を備えています。

全ての部屋は、ヨーロピアンクラシックを基調とした格式の高い客室がお客様のおもてなしをしてくれます。客室によっては、丸の内の美しい眺望を楽しめたり、洗練されたサービスを受けるホテルとして人気があります。

駅に直結している為、交通の利便性が非常に良いのは言うまでもありません。どちらかというと、自動車での観光より新幹線や在来線での利用の方が重宝するでしょう。

東京ステーションギャラリー(美術館)

 

歴史と未来をつなぐ東京駅の美術館です。この東京ステーションギャラリーの特徴は、東京駅の建物の一部に使われている煉瓦等が美術館を構成する一つの要素として鑑賞できる点です。


復元された東京駅が国の重要文化財の遺産として、歴史的な価値のある佇まいを展示された作品と共に眺める事が出来ます。

東京駅周辺の観光スポット

 

皇居


東京駅の近くには皇居があり、付近を散歩する事も可能です。最近は、皇居ランナーの人気もありますので、ランニングをしている方も見られるかも知れません。

オープンバス

観光用の屋根の無いオープンバスの発着場が丸の内のビル付近にあります。色々な観光名所を巡るオープンバスは各コースの種類があり、秋にはイチョウ並木コース等の期間限定のコースも人気の秘訣です。

丸の内ビルディング


丸の内の高層ビルには、美味しい食事が堪能出来るお店が沢山揃っています。高層階から東京駅を上空から眺めながら食事も楽しめます。

東京駅 まとめ

貴重な歴史的文化価値のある東京駅はこれからも、駅を行き交う人々を見つめ新たな歴史を積み重ねていくでしょう。そんな東京駅に想いを馳せ、一度観光に来てみてはいかがでしょうか。

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